コンコルソ反省会その1

先日(7/1)に
加藤順子門下生の発表会が無事終わり、
6月からの一連の歌のイベントは
一段落です。

これからは
パネルシアターの方に気持ちを向けていかないと
9/12のあかいくつ劇場での自主公演が
たーいへんなことになっちゃう…。

でもその前に、
今年のコンコルソの反省会をしなくては!!

あ、今回は長文ですので、
心してお読みください!


今回、私は Senza titolo という曲を歌いました。

コンクールの曲の選曲は
自分がというよりも
師匠から「こんなのはどう?」という場合が多く、
今回もそうだったのですが、
あまりあれこれ悩むことなく
「これにしましょう!」となりました。
…と言うのも、
この曲は日本語詞ではよく歌われていて、
私も耳なじみがあり、
ドラマチックだし、
暗いし。
(私には明るいより暗い曲が合うと師匠は言うのよ、笑)

邦題は『別れの中に』といいます。

日本語詞で歌われているのは聞いたことがあったし、
だけど
歌い手さんによって
あまりカンツォーネに聞こえなかったりもするので、
(シャンソンだと思ってた)
ジルダ・ジュリアーニさんの曲だと知ったときは
「えっ?!」
という感じでした。

彼女の曲を何曲かレパートリーに持っているので、
意外というか、
原曲にインパクトがありすぎたのか、
ちょっとビックリでした。

原曲のインパクトというのはね、
メロディーとかテンポとかよりも
感情が先に立っているような歌い方で、
全部がテンポルバートみたいな感じ。
彼女の歌い方の間合いがとにかく難しくて、
この曲をジルダは若い頃と、
そのずっと後にもう一度録っているのだけど、
後に録った方が曲の流れは理解しやすかった。
でも、歌唱としては
若い頃の録音がやっぱり好きかな。
曲の内容に合ってる。
(内容には後で触れます)

キーは決めるのが難しいのだけど、
自分の伸びシロを考えて
今自分に出せる最高音より
少し高めにメロディーの最高音がくるよう
いつも設定するようにしています。
(キーはあとでも変えられるしね)

曲と歌詞は
(あ、原語で歌ってます)
比較的すぐに覚えられて
歌えるようにはなったんだけど、
…ここからが何たって難しい。
一曲をキチンと形にするのが本当に難しい。

でも、最近はそれがとても面白いの。

最初はノッペリとしていた私の歌が
(自覚はあるんだけどどうにもならないのよね…)、
レッスンでの師匠の指摘を受けて
色々歌ってみるわけです。
試行錯誤とは正にコレ!という感じ。

レッスンも
他の方がどうなのかは分からないのですが、
進めば進むほど
かなり抽象的になってくるの。
「まだ歌が小さいわよね、もっと大きく」
「もっとドロドロしたいわよね」
「緊迫感が必要なのよ」
「ここは透明な感じ」
「ラストは紅白の小林幸子さんみたいに!」

イメージってすごく大事なので、
具体的にこう歌う、とかよりも
分かりやすいことが多々あります。


この曲の内容ですが、
よく歌われている日本語詞と原語訳は
だいぶもだいぶ違っていて。

なんて日本語詞は美しくできているんだろう!
って思っちゃった。
方向性としては間違っていないとは思うのだけど、
あのジルダの歌唱はやはり原語訳になぞらえていると思う。

私自身はイタリア語が堪能というわけでもないし、
ましてやイタリア人でもないので、
その背景になっている何かがあるのかまで
調べきれませんでしたが、
この曲がどうしてこんな歌詞になって、
しかもタイトルが
Senza titolo → 無題(タイトルなし)
なのか。
私なりに解釈するしかないと思いましたし、
それがない限り歌えないかなぁ…、と。

私の解釈としては…、
彼と別れなくてはいけないのです。
まだ好きだけど別れなくてはいけない。
それを受け入れようとしながらも、
途中、気持ちがかなり暴走します。
支離滅裂なこともたくさん言ってる。
そして暴走したかと思えば、
また冷静になる。
最後には自分に言い聞かせるように
もうお別れだと独り言ちる。
…ヒステリーなのか、
もしかしたら病的なところギリギリなのかな、
と私は考えています。

…何か救いようが無いような
内容のようにも感じるのですが、
この曲、マイナーの曲ですが、
ラストはメジャーになるのです。

かなりの乱高下なのだけど、
最後がメジャーコードで終わることで、
私のこの曲のイメージカラーは
『白』だと、そう思いました。
確かに重くて暗い曲ではありますが、
『黒』の歌にしてはダメだと思いました。
この曲の中の彼女は
とてもピュアなのだろうと。
ピュア過ぎるために
心を痛めたり、感情が暴走したりする。
汚い言葉も使っているけれど、
それでも私は彼女に『白』を感じる。

この曲が『無題』であるのも、
ちょっと違和感を覚えさせられるこの感じが、
私の中での彼女のイメージと
ピッタリ合致するのです。

…これは全て私の妄想のような解釈なので
実のところがどうなのかは分かりません。
でも、私はそのようなイメージで
この曲を歌おうと決めたのです。

なので、
コンコルソ本選会では
白い衣裳を身につけました。
こんな↓です。

(写真は小嶋由美さんからいただきました)


長くなってしまったので、
一旦ここでおしまい。
その2に続きます。

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